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父才賀貞義の莫大な遺産を受け継いだことから叔父に命を狙われる才賀勝は、誰かを笑わせないと死に至る病“ゾナハ病”にかかった中国拳法の達人加藤鳴海と、勝の祖父才賀正二の教えにより勝を守るため現れたしろがねエレオノールの2人に救われる。
鳴海の明るさ、優しさに、複雑な生い立ちを持つ勝とエレオノールは惹かれ、勝は強さを、エレオノールは人間性を取り戻すも、勝を守るために鳴海は崩落に巻き込まれ死んでしまう。
鳴海に救われた勝とエレオノールは仲町サーカスに入団し、自身の出生の秘密に立ち向かってゆく。
死んだと思われていた鳴海はしろがねとなりギィと共に自動人形(オートマータ)と戦いに身を投じていた。ゾナハ病をばら撒くオートマータへの憎しみを深めた鳴海はフェイスレス司令の元、世界中のしろがねと共にサハラ砂漠での“真夜中のサーカス”との最終決戦に臨み、多くの仲間が犠牲になるも、見事敵の首領であるフランシーヌ人形を倒す。が、死の間際フランシーヌ人形が残した言葉は「ワタシ ハ フランシーヌ サマ ニ ツクラレタ ニンギョウ デス」だった。
同じ頃、自身の出生を探る勝は、父貞義が残した地下室にて、父の本当の目的を知ることとなった。
200年前のプラハから始まる白銀、白金、フランシーヌの物語が見せる絶望と悪意は、まだその入り口を見せただけであった・・・。
- サイガグループ
- 時計、家電、コンピュータなどを取り扱う日本有数のグループ企業。才賀家の伝統である精巧な操り人形製造の技術から発展して、事業を広げていった。
- ゾナハ病
- 発作によって激しい呼吸困難に陥る病。
近くにいる人を笑わせることで症状が緩和するという特徴がある。
- しろがね
- 生命の水(アクア・ウイタエ)を飲んだ者たち。自動人形に対する深い憎悪の念を持ち、長年破壊し続けてきた。
- しろがね-O
- フェイスレスが体の各部を手術し、機械化したしろがね。
しろがねと違い歳を取らず、瞳孔だけでなく眼球そのものが銀色。
- 自動人形(オートマータ)
- 疑似体液と人間の血を活動の動力源としている、意思を持つ人形のこと。高い戦闘能力を持つことから人間には脅威的な存在となっている。
- 懸糸傀儡(マリオネット)
- 自動人形を破壊する目的で作られた、糸を介して操作をする操り人形のこと。サイズや能力、ギミックが異なる様々な種類の傀儡が存在する。
- 疑似体液
- フランシーヌ人形が造り出した自動人形に意志を与える水銀のような液体。
- 生命の水(アクア・ウイタエ)
- ゾナハ病を治すことができる霊薬。
- 柔らかい石
- 医学、科学、練丹術に錬金術を組み合わせて、作られた物質。
水に溶けることで「生命の水」が生成される。
- 真夜中のサーカス
- 自動人形たちの集団。ゾナハ病の病原体である「銀の煙」を撒き散らしながら世界中を旅している。
- 最古の四人(レ・キャトル・ピオネール)
- 最初期に作られた自動人形のこと。
真夜中のサーカスの中で幹部に相当する役割を担っている。
コロンビーヌ、パンタローネ、アルレッキーノ、ドットーレの4人。
- 黄金律(ゴールデンルール)
- 自動人形の造物主が基本回路として自動人形に組み込んだブラックボックス。
元々道化としてつくられた自動人形は、「観客である人間の目に見えない速さで動いてはいけない」という制約がある。
- クローグ村
- フランスのキュベロン地方に存在した、北西から冷たい潮風が吹き付ける質素な村。
ルシールの出身地。
- フランシーヌ人形
- 限りなく人に近い最初の自動人形。
生命の水を血液にしている。
- 黒賀の者
- 古来より人形繰りが盛んな地域の人々。
明治からは才賀正二と才賀貞義の依頼により、サイガが製作した人形の調整に協力していた。
- あるるかん
- 弟の白金と決別した白銀が、自分達の原点に立ち返る為、日本で正二とともに造りあげた最初の懸糸傀儡。
- オリンピア
- 正二とアンジェリーナによって造られた、純白の聖母の姿を模した懸糸傀儡。
ウエディング・ドレスのように清楚な衣装を纏う。
ギイがしろがねになって、初めて得た自分専用の懸糸傀儡でもある。
- 転送(ダウンロード)
- 脳の情報を電気信号に変え、他人の脳に移し替えることで、人格が上書きされる。
無事に転送が完了した場合は、完全に別の体に自身を移すことができる。
- クラウン
- 「幕間」と称してサーカス(物語)と観客をつなぐ役割をもった道化師。